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3つのASABAN
その壱「麻(あさ)」の「播(ばん)州織」
その弐「麻(あさ)」を「播(ばん=まく)」く
その参「朝(あさ)」から「晩(ばん)」まで暮らしに快適と安心を

1、麻と亜麻につい

現在日本では麻の栽培は殆どされなくなった事もあり、「亜麻」と「麻」とを混同しているひとも
少くはありません。

  麻の分類

近代では「麻」と言えば、亜麻・大麻・苧麻をさし、さらに輸入原料であった黄麻・マニラ麻も
「麻」の中に加えるようになっています。
亜麻はもともと繊維原料をとるために栽培が始まったが、その実に含まれる油成分が、優れて
いるために、亜麻仁油の採取を目的とした栽培も存在しています。

用途に依って品種も分化するようになり、亜麻仁油用の亜麻の草丈は、繊維用のそれに比べて
低い。また、観賞用の亜麻栽培もあるが、この亜麻は多年草です。
   
2、亜麻織物の特徴
   
   
1.強くて丈夫(耐久性)。

  麻の強度は綿のおよそ2倍はあり丈夫で長持ちします。だからとても長くつきあえます。
  また、亜麻糸は水分を吸って膨張し、織物の繊維が密着し、防水しなくても水を浸透させない
  性質があるのでこの性質を利用し、魚網、ホース、帆布、テントなどに用いられています。

2. 熱伝導率が高い。(通気性)

  麻は熱が逃げやすいので通気性もよく快適な服として、戦前、海軍の軍服にも利用されていました。

3.水分の吸収・発散が早い。(速乾性)

  麻の吸水性は綿のおよそ4倍。水を含ませて使用するタオルや布巾、ハンカチーフとしてヨーロッパ
  では古くからとても親しまれています。

4.抗菌性が高い。(衛生的)

  麻は汚れを最も落としやすい天然繊維。天皇が即位される際の大嘗祭に使われる神聖な神衣の
 「麁服(あらたえ)」は徳島の三木家だけに今でもその麻の栽培と制作が許されています。
  麻の持つ清める力がその役目をはたしているのかも。

5.柔らかい。

  使えば使い込むほど柔かさ、光沢感が増します。リネンは10年後が最も美しいとも言われています。
  オールドリネンがもてはやされる理由です。

暮らしの中の麻(リネン)の活用

1.もちを麻で包むことに依りカビが発生しにくく、ひび割れを防ぐ事ができる。 
 (もち箱に入れておくと1ヶ月程度保てます)

2.暑くもなく寒くも無く肌に快適感が得られます。
 (オールシーズン使用できます)

3.グラス、めがねを拭くとより綺麗になる。
 (ワイングラスは汚れ、雑菌等による臭いを嫌います。)

   
3、麻織物の歴史、文化

  亜麻の原産地は西アジア、中でも小アジア、エジプト地方で繊維作物としては世界最古で、
  その事は遺跡によっても確認がされ、エジプトで発見された4000年前のミイラの包布は亜麻布
  でした。同じくエジプトで紀元前2700年頃の壁画に も亜麻の収穫風景が描かれています。

  聖書の記述の中にも亜麻布はしばしば登場。旧約聖書の冒頭の天地創造である「創世記」
  第41章42節には「エジプトの王パロがヨセフを同国の司にするに当り、『亜麻布の衣服を着せた』と
  書かれています。
  旧約聖書「出エジプト記」第9章31節には『雹によって亜麻と大麦は打ち倒された。大麦は穂を出し
  亜麻は花が咲いていたからである。』
  新約聖書にも亜麻布がしばしば登場し「ヨハネの福音書」第19章~20章には十字架上で死んだ
  イエスの遺体はユダヤの埋葬の習慣によって亜麻布で巻かれ、復活したイエスの墓には亜麻布が
  残されていた。との記述があります。
  古代社会では、亜麻が食料作物とともに栽培され、それから織った亜麻布が、王族から民衆まで
  広く用いられていた事は歴史が証明しています。
  中世に入り、亜麻はギリシャ、イタリアを経てヨーロッパでも栽培されるようになり、その後ロシア
  にも拡大しました。明治初期に日本に導入された最初の亜麻も、このロシアの品種でした。

  18世紀後半から19世紀前半の産業革命によって、欧州各国に綿紡織機が普及するまで、亜麻布は
  衣類だけでなく、タオル、ナプキン、テーブルクロス、シーツなど室内用品として広く用いられ、
  当時のヨーロッパにおいては繊維製品=亜麻製品でした。

  亜麻布または繊維製品としての亜麻は英語ではLinen(日本語ではリネン又はリンネルと訳される)。
  フランス語では Lin(ラン)。ドイツ語ではLinen(ライネン)と言う。

  毛織物工業や綿工業が登場した以降のヨーロッパでは、繊維産業に占める製麻業や亜麻製品の
  地位は低下したが、リネンは高級繊維として上流階級を中心に根強い需要を維持していました。
  格式の高いヨーロッパのホテルでは、シーツ、バスタオル、バスローブなどのインナー製品は
  すべてリネンで統一し、それらを収納するリネンルームも設けています。
  日本旅館などにある布団収納部屋をリネン室と呼んでいるが、此れは西欧のリネン・ルームに由来
  しています。
  女性の高級下着にランジェリーと呼ばれるものがあるが、フランス語で「Lin(ラン)から作られた
  下着やネグリジェなど薄い部屋着の総称」でもあります。
  日本では、亜麻はテントやホース、幌など「耐水性があり丈夫な布」のイメージが強いが、
  ヨーロッパでは「伝統的な高級繊維」としてイメージがされているのである。

   
4、亜麻の栽培から亜麻織物について

  我が国の製麻業は明治初期に始まり昭和40年初頭に姿を消しました。
  製麻の主原料である亜麻は北海道が栽培適地とされ、世界第1次大戦時と太平洋戦争末期には、
  約4万haもの作付けがなされていました。現在北海道の稲作面積が12万haであるから、その3分の1
  に当る面積が、亜麻栽培に向けられていました。
  戦前の北海道では、亜麻は北海道の畑作を代表する作物でした。
  収穫された亜麻は、圃場(ほじょう)で乾燥後、亜麻工場に運ばれ亜麻繊維を取り出す作業工程に
  入ります。
  この工程を製繊と呼ぶ。亜麻工場で採取された繊維は、紡績工場で糸に紡がれ、用途に応じて
  織布・縫製されリネン(亜麻)製品になります。
  もともと製麻業は、我が国では帆布・テント・トラックの幌・軍服など、軍需産業として発展
  してきました。
  第2次大戦後は軍需を失い、生活用品としての繊維製品市場への転換が思うように出来ない中で
  厳しい経営を迫られる。止めを刺したのは石油を主原料とする化学繊維の登場でした。
  最終的には昭和43年(1968年)十勝にあった帝国繊維株式会社音更(おとふけ)工場(こうじょう)の
  閉鎖をもって我が国から繊維工場は消滅したのです。
  以来40年、日本国内では亜麻の栽培も繊維採取を目的とした製麻業の操業もなされていません。
  だが、最終製品であるリネン製品の需要は引き続き存在し、最近その需要が増大してきています。

  亜麻糸の太さと用途について


  近年では、紡績技術によってさまざまな太さの亜麻糸が、製造されているが、太さの程度は
  『番手』(Count of yarn)という単位で表されています。

  番手は1から100以上までありますが、数字が大きくなるほど細くなります。

   10番手以下「太糸」           帆布、ホース

   20番手~50番手「中糸」      服地、テーブルクロス、

   60番手以上「細糸」            シャツ 

     *150番手              高級リネンハンカチ

   
5、亜麻復活の時代に

1.今世紀半ばにも現実化すると言われている石油資源の枯渇(こかつ)は、生物由来の繊維原料の
  見直しが遅かれ早かれ迫ってきます。

2.気候適応性のある亜麻は多くの土地での栽培が可能です。優れた繊維原料である亜麻は、
  紀元前4000年の昔から衣料に用いられ、実に6000年の歴史を持っています。自然と共生の中で
  人類が連綿と伝えてきた技術はそう簡単にはなくなりません。

3.日本という国の範囲でショートタームから観ても亜麻の人気が高まってきています。
  それは本物を求める消費者によるリネン商品の再評価の動きがあるからです。

4.キッチン・ダイニングルーム・バスルーム・ベッドルームなど室内で用いられる繊維製品は数々
  あるが、それらを肌ざわりの良いリネンにすることが「豊かで充実した生活」のシンボルになりつつ
  あります。ハンカチやバッグ類でも、リネンは高級品の代名詞になりつつあります。

5.化学繊維から生物由来のホンモノの繊維製品を求める消費者の動きは、経済成長が一段落し
  成熟社会に入った先進国を中心に、今後、着実に広がっていくと思われます。

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